はじめに

 この文章は公式とは一切関係がありません。  私の考察を述べている、ただのテクストです。

パパスは何者だったのか?

 主人公の父パパスは、息子である主人公と旅をしていました。  ドラゴンクエストVをプレイした方なら分かるでしょうが、パパスは天空装備を追いかけていました。

 それを踏まえて、パパスが「グランバニアから出発した旅である」と想定した時、何気なくプレイしていたら、もしかしたら気付かないかもしれない所を考察していきます。

 グランバニアからサンタローズに向かうのは、大陸動線から言えば「テルパドール→サラボナ→ポートセルミ→サンタローズ」と見るのが自然です。  ……さて、分かりましたよね?テルパドールには「天空の兜」があり、サラボナには「天空の盾」があります。

 諸説ありますが、ポートセルミの南……カボチから西に行った洞窟に「天空の剣」があった可能性は、十分にあります。

 ここで、どこに天空の剣があったかは置いておくとしても、パパスは「天空の鎧以外の天空装備を所在確認した」という状況が成立します。

意外と重い、ラインハット絡みの話

 パパスと主人公は、ラインハットに向かいますよね?  プレイした方ならご存知でしょうが、ここには「ゲマ」がいます……割と本気の魔王軍幹部です。

 ……不自然だと思いませんか?  なぜ「あんな辺境の洞窟に拠点を置いて、ゲマが活動していたのか?」と。

 私は「ラインハットに天空の鎧が保管されていた」と見ています。

 天空の鎧を狙うゲマ、ヘンリー王子の命を奪っての、ラインハット王家の弱体化。  そして、ラインハットに潜り込んだ「偽太后」さらに、主人公とヘンリー王子が送り込まれた大神殿には、後に判明する「天空の鎧」の存在。

 パパスはもしかしたら、魔王軍が天空装備の確保を狙っていることを察知して、主人公に母マーサを追うように路線変更したのかもしれません。

 改めて言いますが、証拠はありません……しかし状況証拠だけで見れば、十分でしょう。

ルドマンとは実際、何者だったのか?

 ルドマンと言えば「ビアンカとフローラどちらと結婚する?」イベントですね?  DS版以降では「デボラ」も追加されますが。

 ここで一つ私の仮説を立てます。  ルドマンは天空人の末裔だったのではないか?と。

 そう考えると、色々と整合性が取れるんですよね。  ここで私の仮説は「勇者とは、人類と天空人のハーフである」です。  この根拠はDQ4において明示されている、勇者が人間と天空人のハーフであることからですね。

 ルドマンにとって、天空人である自分の娘のフローラかデボラ、どちらかと人類が結婚して子をなせば、その子が勇者になる……そういう確信があったのではないかと。  その上で、ルドマンは「ビアンカとの結婚」でも「天空の盾」を差し出します。  更に言えば、ビアンカはただの宿屋の娘ではない、という設定が重要です。

 ルドマンは「天空人と人間のハーフを誕生させる」これを最重要視していたのではないか、と感じています。  その上で、もしかしたらビアンカは作中で語られない「ルドマンの姪」だったのかもしれませんし、そうでなくても血縁を感じ取れる能力があったのかもしれません。

 何より、ルドマンは『ブオーン』という非常にヤバいモンスターの監視役をしていますよね?  それこそ『ブオーン』復活で顔を真っ青にして対処しようとするほどに。

 ここまで世界の中枢に関わる人物が、ただの大富豪?あり得ませんよ。  何より、フローラさえ「実の娘ではない」として、修道院に送るほどの人物ですよね?  フローラ自身も、血縁について察していながら、ルドマンに詰め寄るシーンはありません。

 ……こんな家が、ただの大富豪家庭であるはずがないのです。

グランバニア王国の影響力

 ルドマンも、ただの胡散臭い旅人(笑)に入れ込むはずがありません。  同様に、テルパドールの女王もです。

 そこにあったのは「グランバニア国王」という権力そのものでしょう。

 ただし、グランバニア国王パパスは「私が管理する」という強硬手段には出なかった。  それこそ「今までどおり、守ってくれ」という約束だったのでしょう。

 だから、ビスタの港で再会した、パパスとルドマンは平和に話をするだけで済んだ、と見ています。  ……ビスタの港の描写は、SFC版ではなかったと思いますが、これを後付けで追加するには、あまりに重すぎるんですよね。  むしろ「SFC版で入れられなかったシーンを、リメイクでやっと入れられた」そういう文脈に感じます。  もしかしたらデボラもまた、そういう立ち位置かもしれません。

 実際、胡散臭い旅人(笑)が、ほとんど素通りでラインハット国王に謁見できますか?

 パパスは、あれでグランバニア国王という地位を最大限活用していた、そう見えてきます。  そう考えると、この天空装備が各国で分散管理されている体制を崩壊させないために、ゲマに単身で挑んだ……ただの「息子を救うためではなかった」という可能性すら浮上してきます。

パパスとダンカン(ビアンカの父)の関係とは

 グランバニア国王と宿屋の主人ダンカン?これ、いささかおかしいバランスだとは思いませんか?  もちろん、パパスは身分を隠しているという設定ですけどね。

 そうすると、ただの客であるパパスのことを、宿屋の主人ダンカンが覚えている方が不自然になってきますよね。  ダンカンがパパスを特別に記憶する、何かしらがあって然るべきなのです。

 なので、先ほどの話と繋がりますが、パパスはルドマンの名を使ってダンカンに接触したのではないか――と。  ルドマンがビアンカの血筋を知っていたら?それなりの説得力があるのではないでしょうか?

 ダンカンとしても、グランバニア国王相手であれば、あんな態度は取れないでしょう。  グランバニア国王パパスもそれを理解していて、ルドマンの名を使った……というのが私の仮説です。

おわりに

 もちろん、これはDQ5の考察であり、公式は当然ながら一切関係ありません(笑)  ただ「天空の鎧はラインハットにあった」この仮説は、そこそこ堅いと思っています。

 ……もしそうだとすれば、パパスの死の意味は変わりますね。